騒然とした この世界の渦中で 平穏に生きよう ― 大天使ミカエル

(Let’s lead a still Life in the midst of this Busy World — Archangel Michael)

【目次】

大天使ミカエルのメッセージ

【解説】
 

大天使ミカエルのメッセージ

思い煩うことは何の益にもなりません

どうすれば人は今日、うまくリラックスして平穏に生きることが出来るでしょうか? これが、このメッセージの主題です。

 私は大天使ミカエルです。

親愛なる皆さん、

この地球での人類の生活ペースは、ますます不健全な方向に向かっています。そして個人として人は、それに追随するか、それとも意識してそこから脱出するかの選択に直面しています。――この脱出は、あなたが騒然とした外部世界に煩わされず心の平穏を得るために、極めて繊細かつ慎重に行う必要があります。

そのために必要なことは、ただ一つ、思い煩う習慣を捨てることだけです。

それは、自然の中で、または日々の生活の中で、瞑想によって達成できるでしょう。――つまり、あなたが何処にいるとしても、意識した衝動に基づいて瞑想を行うことです。

リラックスして内心が平穏な状態は、心が静まっている時つまり、心が空になり、湧いて出る想念によって取り乱されることのない時に達成されます。

そのためには、しっかりと観察することが有効です。この実践は、あなたが見て、聴いて、雰囲気を捉え、または他の手段によって知覚する全てのものを、決して判断や疑問を交えず観察することによって成り立ちます。それによって、深い平穏が得られるでしょう。 

人類がリラックスできないのは、ひとえに彼らが
自身の想念によって絶えず取り乱されているからです。

想いや懸念、仮定や意見、評価することや判断することなどが、あなたが精神統一すること、またはその状態を取戻すことを妨げています。
 

気づきを持って行動し、気づきを持って脱出しよう

ここで難しいことは、習慣となっている「生き方や思考の癖(くせ)」です。したがって、経験の浅い方々は、そのために意識して時間を割く必要があります。瞑想が頼みの綱です。というのは、毎日の生活を平穏に過ごす前提として、自分が一人で居る時に平穏でいられる必要があるからです。

世間の喧騒に決して呑み込まれないためには、自分の「想念の横暴」を決して許さないことです。

今日の多くの疾病は、人々が十分に休息し、睡眠をとり、深くリラックスする時間を、持てなくなっていることに起因しています。このような人々には外部の出来事が、冷静沈着でいることのできる方々に比べて、遥かに強い影響を及ぼすのです。

したがって光を背負っている方々が――つまり目前に迫っている「シフト」に向けて活動し、自らの光を周りに照らそうと努めている方々が――自己の幸福から目を逸らさないだけでなく、人類全体の幸福のために、同程度の献身を捧げることが望まれます。

そして光の戦士は、内心の強さと平穏の基本を十分にマスターした境地に立脚している場合に限って、その使命を果たすことができるのです。――想念が支配権を持ち落ち着きがない状態では、騒然とした世界が見えるだけで、平穏を見つけることは難しいでしょう。

想念のスイッチを切るテクニックを活用し、事物や状況や人々を、判断なしに観察するようにすることをお勧めします。

対象が何であれ、それを深く理解するには、それを潤色(じゅんしょく)しないで、有りのままに見ることです。

 

皆さんは世界そのものです

判断を抜きにして、入念に観察すれば、この世界は本来の姿への途上にあることが解るでしょう。その理由は、皆さん自身が途上にあるからです。

いったん皆さん自身が変われば変化が起こります。

平和の境地に達した方は、変化への最大の立役者で、人類の「黄金時代」到達への最大の貢献者になります。
皆さんは世界そのもので、世界は皆さん自身でもあるのです。

知的に捉えるものの遥か彼方に全ての認識はあり、想定や見解の遥か彼方で皆さんは真実を見つけるでしょう。

皆さんが平穏を望む時、私は皆さんの傍にいます。皆さんが手放す用意ができた時、皆さんが手放そうとする全てのものを、私の光が溶解します。そして内なる平和への経路を、私が開いてあげます。 

花は花、動物は動物、人は人、
それ以上を識る必要はありません。
平穏への訓練が、あなたを
内なる平和へ真っすぐに帰還させるでしょう。

わたしは大天使ミカエルです。

解説】

このメッセージはオーストリア人のヤーン(JJKJahn J Kassl)が受けたもので、原文のドイツ語から英訳されたページが〔こちら〕にあります。またドイツ語のページは〔こちら〕にあります。

ちなみに「天使や大天使」とは、どういう存在なのかについては、次の冒頭部をご覧ください。

神の栄光への帰還―大天使メタトロン

以下は、今回メッセージでますます不健全な方向に向かっている騒然とした外部世界に煩わされず心の平穏を得るために個人として人はそれに追随するか、それとも意識してそこから脱出するかの選択に直面していますと言われ、さらに気づきを持って行動し、気づきを持って脱出しようとも言われる、真意を理解するためのご参考です。

◆時間の加速 

――見かけの世界が急回転すればするほど、あなたの内部にある生活時計は、ゆっくり時を刻むでしょう。 

何事も忍耐によって克服できるので、忍耐を師とすれば安全にゴールへ到達できるでしょう。
いま認識するべき重要なことは、このマトリックスの崩壊過程が、かつてない独特の速度で進行している事実です。
それは、おそらく皆さんが遅れずについて行くことのできない速度です。
何故なら、皆さんの魂や心の波動は、「もっとゆっくりした」いのちのスピリチュアルな在り方に同調しているからです。
したがって、意識して生活をスローダウンすることが理にかなっているのです。 

――時間の加速はさらに続くので、あなたの生活をいっそうスローダウンすることが大切です。
意識して間合いをとったり、徐行と忍耐をベースとする手順を踏んだりしながら。                         

このような姿勢によって、まだ残っている全課題の浄化を、大きな内心の平和を保ちながら進めることができるでしょう。 

――地球にはもはや少しの時間も残されておらず、起こるべき変化が始まりました。
人類はこれに気づいていて、急に目の回るような動きを始めています。

急いでやれば迅速に結果を出せる――それは絶対にありません!
意識して生活をスローダウンしよう―ババジ 

 おそらく皆さんが遅れずについて行くことのできない速度です」――少なくとも魂のレベルでは、誰もが識っている「時間の加速」を、どのように顕在意識のレベルで認識し対処するかが、いま問われているようです。その認識を確信して「生活をいっそうスローダウンすること」を、実際に実行するかどうかが。

ちなみに大天使ミカエルは、今回メッセージの中で「目前に迫っているシフトに向けて」と言われていますが、その背景には、「時間のない世界への移行」つまり「シフト」に向けて、「時間が急加速している」ことがあるとみられます。


◆「金の子牛」の崇拝 

――モーセが山からなかなか下りて来ないのを見て、民がアロンのもとに集まって来て、「さあ、我々に先立って進む神々を造ってください。エジプトから我々を導き上った人、あのモーセがどうなってしまったのか分からないからです」と言うと、 アロンは彼らに言った。「あなたたちの妻、息子、娘らが金の耳輪をはずし、わたしのところに持って来なさい。」 民は全員、着けていた金の耳輪をはずし、アロンのところに持って来た。 彼はそれを受け取ると、のみで型を作り、若い雄牛の鋳像を作った。すると彼らは、「イスラエルよ、これこそあなたをエジプトの国から導き上ったあなたの神々だ」と言った。
   []:旧約聖書出エジプト記(32-1~4) 参照

 人類は、3000年以上前の大昔から現代に至るまで、少しも変わっていないようです。それどころか、ますます「深化() 」しているのではないでしょうか。

なお、上の引用にある「イスラエル」とは、奴隷としてエジプトへ連れて行かれ迫害された「(当時の)イスラエルの民」のことです。旧約聖書32章の上の記述を、キリスト教とユダヤ教との論争やアロンの功罪論のように矮小化しては(例えば後世の研究者たち)、聖書からは何も学ぶことが出来ないでしょう。ここでは素直に「拝金主義への戒め」と理解するのが本筋と思われます。
そして、これが現代においても、「ますます不健全な方向に向かって」いる「騒然とした外部世界」の形成に関わっているとみることが。

ちなみに、アメリカ人のアーサー・ビナードさんは、若い頃に来日されて『さがしています』など日本語の著書も多数出されていますが、「愛なき世界の人心操縦」が横行する、今の日本社会を観察され「広告のカラクリ」「現代の日本語のごまかし」などと喝破(かっぱ)されています。
 

◆ペルー・アンデスからのお便り

今の地球にも、「先進社会」とは異なる人々の営みが見られるエリアがあります。その実例として、ペルー・アンデスに住んでおられる「Oさん」からのお便りを紹介させていただきます。 

――小松 様  お忙しい中、早々のお返事を頂きありがとうございました。 

毎日のように、地球レベルで最後が近くなっていることを示すようなニュースが続いていますね。ニューヨークのはしかの緊急事態も、娘の出張とかさなるようで本人も心配しています。 

この一年ほど、時間が勝手にどんどん自分たちの中を走り抜けていくと実感させられています。自分の時間感覚はとってものんびりだからでしょう。
アンデスの宇宙観そのまま、一日のリズムと、一週間の輪のリズムは感じるのですが、他者とのお約束事などの為に太陽暦をいちいち確認しなければなりません。
時計もカレンダーも要らない生活が心地よく感じられ、何月何日、何時に予定が入りますと、緊張してしまいます。
ある程度の緊張は必要かもと思いますが、一般的な先進国、特に日本のようには、もう生きられないみたいです。
確かに、そのような生き方が適さない時代に成っているのですね。 

何事にも神に感謝し、周りの方々にも感謝の気持ちが起きるような自分たちの生活であること、それを思いっきり楽しむこと、そんな日常を心から愛しています。

 

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この先の時間的余裕は?―ババジ

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