【目覚めの手帳(第3話)】アセンションは純粋に個人の旅です―創造主

――多くの人たちがコミュニティとして集い、より良い生き方を希求することについて話しています。それは何も悪いことではありませんし、私はそれを励ましはしますが、でも間違えないようにしてください。皆さんが話しているグループレベルでの選択では、物事はあまり変化しないでしょう。
大切なことは、いま現在とそのエネルギーがやってくる瞬間との狭間(はざま)にあるこの時点での、各個人の選択なのです。それは限りなく個人的な選択であって、どの国の者だとか、どのコミュニティに参加しているとか、どんな組織に属しているかとか、またどんな宗教、どんな規律を学んできたかとか、どんな知識を持っているとか、そういったことは一切関係ないのです。それらすべては無に等しいものです。
必要なことは単に、あなた方の誰もが必ずやらなければならない個人の選択です。そして意思を決めるのに必要な情報は、一人残らず与えられるでしょう。
(〔03〕=2012年5月)

「地球の皆さんは幻想世界でゲームを演じています」と言われるが・・

すぐには納得できそうもない、このテーマについて考えるとき私たちが持つべき最も大切な基本認識は、私たちが今ここ惑星地球に生を得ているのは、「誰にとっても決して間違いではない」という事実でしょう。
それについて、例えば次のようなメッセージがあります。

――この惑星で途方もなく大きな変化が進行していることが、今では明白に見えるようになっており、それを主流のメディアでさえレポートするほどです。
それに関して政治家たちが、恐怖や不安を煽る切り札を例によって駆使しているので、社会の至る所にある激動や不安定化を見聞きしても、決して取り乱したり恐怖や不安に陥ったりしないようにしましょう。

存在するのは「愛」だけです! 他のすべては幻想です。
確かに、人類は苦しんでいます。しかし「居場所を間違えている人は一人もいない」という真実を思い起こすべきです。

この瞬間に地球にいる全員が、自らの神聖な本質である「愛」を、行動で示し、分かち合い、広げるために、今この場所に居ることを「選んで」います。
「愛」は皆さんの全ての問題への答で、そのために大勢が「行動する愛」そのものとなり、人類の目覚めに寄与するために地球へ転生しています。それは現に成功しつつあります。
皆さんが各地で目にする物理的な現象は、極めて効果的な「ウェイク・アップ・コール」で、それは「実際に」聞き届けられています。

そして私たちが「血道をあげて」取り組んできて今でも取り組んでいる「幻想ゲーム」について、例えば次のように説明されています。

――必要とされたことは「このゲーム」の本質を見抜くことで、あなたはその明察を得ます。 忘却を生きる境遇を脱して、思い出すべきです!

どうか、これを知ってください: この世界でいま起こっていることのすべてが、あなたが思い出すのに役立ちます。 それは、本当の自分は何者で、実際には何をするために地球へやって来たのかということで、そこに各自の独自性があります。 この大変動が根本的なものであればあるほど、自分の人生の意味を探ろうとする願望は強くなります。

――「神の息子」は、「分離」というものを体験するために、「幻想」を設計し構築することを「選び」ました。
それは「彼」が、「父なる神」を必要としないことを「自ら」立証したいと思ったからで、多くの人が経験する十代の反抗に幾分似ています。
そして「神」が、その計り知れない叡智によって認識していたことは、「最愛の息子」には無限の力を与えてあるので、「彼」が構築する「幻想」は驚くほどリアルに見えるだろうということ、実のところリアルに見えすぎて「彼」はその中で道に迷うだろうということでした。「彼」は、実際に道に迷ったのです。
さらに「神」には、「彼」が「帰郷への道」を見つける方法を、直ちに「自分」が与えることも予見していました。

覚えておいてほしいことは、分離という感覚は一瞬だけ続いたことです。本当の意味では起こっていないのですが。
しかし、その一瞬に「幻想」が現れ、何十億年も実在するかのように見えました。
そしてそれら何十億年の間に、皆さんは大変な苦難にさらされました。皆さんが遂に手放す用意ができた、その苦難です。
実際には、皆さんの多くが永年にわたって固執してきた「自己犠牲という妄想」にもかかわらず、受難や自己犠牲は決して有益な目的に寄与するものではなく、寄与しないことを見せる以上のものではありません。

受難や自己犠牲は、皆さんが「幻想ゲーム」の中に盛り込んだものです。それを「面白くて好奇心をそそられ、驚きが絶えない」ものにするために。
皆さんはそれを「途方もない夢」のレベルを超えて、「悪夢」にまで発展させることに「成功」したのです。
しかしそれは非現実的で幻想的な存在様式なので、今やそれを断ち切り、皆さんの永遠の本質で、一人ひとりの内部で息づいている「愛」を再発見する時です。

上の引用で「神の息子」というのは、お分かりと思いますが、「私たち」のことです。
そして次の箇所については、少し補足説明が必要かと思われます。

――そして「神」が、その計り知れない叡智によって認識していたことは、「最愛の息子」には無限の力を与えてあるので、「彼」が構築する「幻想」は驚くほどリアルに見えるだろうということ、実のところリアルに見えすぎて「彼」はその中で道に迷うだろうということでした。「彼」は、実際に道に迷ったのです。

実のところリアルに見えすぎて『彼』はその中で道に迷うだろう」――その通りのことが現に起こっているわけですが、ここで多くの方が抱かれるに違いない疑問は、これでしょう。

「幻想」と言われるが、私たちは「物理的現実」を生きており、そこには完全に機能する法則や算式があるではないか。
また私たちの肉体はDNAによって構成されており、DNAをベースとした肉体の成立ちは、「ヒト・ゲノムプロジェクト」などによって完璧に解明されている。
つまり私たちは「科学的裏付け」のある「確かな現実」を生きているので、「幻想を生きている」とは考えられない。

ここで、どうしても登場させる必要があるのは、かつてこの惑星地球に存在した「地上天国アトランティス」と「その崩壊」のことです。
アトランティスの崩壊」によって惑星地球と人類の全てが変わり、例えばヒトのDNAは12条から僅か2条にまで低落し、いま私たちは「アトランティスの残滓(ざんし:残りかす)」を生きているに過ぎませんが、それでもリアルに見える「残滓」を、確かな現実と誤認しているのです。
たとえ「残滓」であっても、「アトランティスの片鱗」は生き残っているからです。
この辺の事情について創造主は、次のように興味津々の説明をされています。

――2012年や人類史の大部分に関する大方の議論について興味深いことは、約12,500~13,000年前にあなた方の惑星上で起こったこと、つまりあなた方がアトランティスの崩壊として知っていることについて、無視しているという点です。
また、その知識を葬り去ろうとして非常に熱心に働いた人たちがいます。彼らによって、化石に残された歴史やそのとき実在した証拠が、化石の記録というよりむしろ人工物などが、注意深く取り除かれました。それらはあなた方の惑星上で発見されたものですが、アトランティスの真実を実証するあらゆる証拠はことごとく破壊され、取り去られたのです。
再度言いますが、それらのすべては、いわゆる「ヤミの勢力」としてこの惑星を歩んできた人々によって、非常に活発に、かつ上手に演じられたゲームの一部です。
しかし真実は、アトランティスの崩壊は実際に起こったということで、今でもその証拠は確かに残っていて、その一部はよく知られており十分な裏付けがあります。

以下の引用は、上の「アトランティス」もそうですが、2009年8月にキャロリン(Carolyn Evers)とリチャード(Richard Presser)が高次元からのメッセージを受信するために、いつものように精神統一をし終えた時、何の前触れもなく創造主から送られてきた長時間にわたるメッセージ(Q&A形式)の一部です。
これを一読すれば、創造主が持っておられる視点の高さと共に、慈愛のこもったお言葉に心を打たれます。
「幻想ゲーム」を完全に納得するには、これを読むだけでも十分と思われます。

――あなた方はいつも、内容に関係なく私のメッセージを、外部に伝える先導者でした。光のものであれヤミのものであれ間違いなく私のメッセージを、私の代理人として外に伝えてきて、今またそれをやっています。
そして遂に、人類の全員が本気になって至高の人生ゲームを演じてきた、というトリックに気づいてリチャードは、一刻も早くキャロリンに話したいと思ったのを私は知っています。

そして、どんな場合においても、それが光であれヤミであれ、彼ら自身の神、彼らの創造主(根本創造主)に対する彼らの愛に根付いた絶対的なコミットメントと共に、ゲームは展開しています。
そしてほとんどの人がそれはゲームだということを忘れて、そのような情熱やコミットメントを携えてそれぞれの役割を担っています。しかし、どんなものでも良いゲームなら、そうしたものではないでしょうか?
あなた方は、考えつく限りの嗜好を総動員して、あたかも他には何も存在しないかのように、最大限に楽しみながらゲームに打ち込みます。実際にその時は、他には何も存在していないのです。
まさにそれが、あなた方がこれまでやってきたことであり、あなた方一人残らずそのようにやってきたのです。
そして私はこのゲームを、驚異と喜びをもって観てきました。私のこの上なく美しい創造物によって、それほどまでの情熱を持ってプレイされているこの生命のゲームを観てきたのです。
全員がそれほども熱中してきて、あなた方二人も負けず劣らず熱情と献身を傾けてきました。
あなた方に対しては、たぶん他の誰よりも、たぶんイエスと呼ばれている者以外の誰よりも多くのことが求められましたが、それを見事にやり遂げてくれたので、もし可能ならお二人をもっと愛してあげたいと思うくらいです。それができるかどうかわからないけれど、そうだと言いましょう。
だから、私はあなた方二人に、それはすべてゲームだったと気づく、今がその時であることを知ってほしいのです。あなた方はそのゲームから目覚めつつあります。そして、皆を目覚めさせ、故郷に帰り、共に祝う、その時がやってきたのです。
これほどまでに情熱とコミットメントを持ってプレイしてきたこの素晴らしいゲーム、このゲームを通じてあなた方は皆、真理について、また愛、光、平和、喜びを体感することについて、想像もつかないほど多くのことを学んできました。
こうしてプレイされてきたゲームなしでは、私たちの誰も、私ですら、根本的真理の体験の驚異と、そこにあるのはすべて愛であるという真理を、本当の意味で正しく認識することはできなかったでしょう。

あなた方が今では、驚異とマジックの全体像に気づいて、「すべてはゲームだった」という短くてシンプルな言葉のエネルギーを受け入れるようになるにつれ、宇宙はあなた方の意図に気づいています。

あなた方は、前途で待っているマジックをまだ想像することはできません。それは、この惑星にあった苦難を、あなた方が通り抜けた後に可能になるものだからです。苦難といっても本当は幻想ですが、あなた方の次元では大変リアルなものです。
そういうわけで、その世界では苦難が非常に大きかったので、それだけ余分にマジックが、あふれ出る権利を獲得したのです。
これまでもたびたび言ってきたように、求めが大きかった者には恩恵もまた大きいので、あなた方はそれを受け取り始める時期を生きています。
そのマジックが次第に展開してきます。それを選ぶ人は、その栄光、驚異、喜び、マジック、活力、光、笑い、興奮、その他どんなものの中にあっても、それが息を呑むようなことだとわかるでしょう。そして実際、その通りになるでしょう。

京都・永観堂の秋色(Autumnal Colors of Eikando, 2016/11/21)

 

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この世界で噴出しているあらゆる抗争や混迷にもかかわらず全ては順調です―サナンダ

今回のメッセージでサナンダは、「この惑星の全域で無秩序や混迷がますます増えている」という現実を認めつつも、そこには私たちが体験しようとして自ら選んだ「神からの分離」という大きな背景があることを指摘されています。それを前提として具体的には、現時点で私たちが個人として持つべきスタンスや心構えについてアドバイスされています。


サナンダのメッセージ

この惑星の全域で無秩序や混迷がますます増えているように見えますが、起こっていることは実際には、人類意識の多年にわたる思い込みや判断基準が、徹底的に表出されようとして浮上しているものです。それは人類が目覚めていくプロセスの一部に過ぎません。人類が永年にわたって縋り(すがり)付いてきた、ネガティブで独善的な発想や観念は、皆さんの目覚めのためには手放すべきものです。お気づきと思いますが、それらは時には非常に暴力的な関わりを持って演じ尽くされようとします。

皆さんのように光を掲げる方々の多くは、それを認識されるようになって、自己の内部に深く埋もれていた、またはその存在を否定してきた、愛のない思考や意図の全てを断固として手放そうと取組んでおられます。それらをいま自覚するようになって、ショックを受けることも少なくないでしょう。すべての人類が、愛のない思いや欲望を内心に埋め込み、その存在を否定してきましたが、それらは全て「幻想」の一側面で、皆さんが自ら体験しようとして選んだ「神からの分離」を示す状態です。

これまで皆さんが繰り返し指摘を受けてきた「分離の状態」は、純粋な幻想つまり非現実で、それが持つ本来の性質として、お互いを対立させます。一見したところ過酷な環境で、皆さんがサバイバルに苦闘する中で。しかし人類の目覚めを、愛を持って支援しようとして皆さんがやって来た「今生」では、他者を傷つける思いを持つことは、それを望むことでさえも、非常に落ち着かない状態になるでしょう。それは駄目だ、と判断するでしょう。ここで覚えておくべきことは、絶対に「判断をしない」ことです。特に、自分自身に対しては。そのように不調和な考えや願望が起こった時は、それを単に観察するにとどめて、「わあ! 自分は・・・に対して、これほども憎悪や、怒りや恨みを埋め込んでいたんだ」と、「判断しないで」単に手放すようにすることです。

そのような感覚や感情は、多くの場合あなた自身のものではなく、人類の集合意識から来ています。それらを人類が手放すのを手助けしようとして、あなたは現世に転生してきたわけで、あなたの愛のこもった意図の働きです。ところが、それがあなたのエゴに障る(さわる)と、反射的に誰か知っている人や知っていた人に結び付けようとします。あなたが埋め込んだり否定したりしてきたガラクタを手放すには、まずはガラクタの存在を認める必要があります。あなたの想いや願望が「悪い」のではなく、それらは、いわば注目されようと単に辺りを流れ漂っているだけです。それらに誰かが取組み演じ尽くすまでは、何の意味も持っていません。

愛するべき読者の皆さん、あなた方は紛れもなく立派な仕事をされています。それは日々の、あらゆる瞬間や状況において、愛のこもった意図を念じていることです。そのような意図が途方もなく強力で効果的なのは、皆さんが神の分身で常に神と一体だからです。そして人類の目覚めは神の、また皆さんの意思でもあります。したがって、皆さんは間違いなく目覚めます。しかし、誰一人として、目覚めを強要されることはありません。愛に強要はないからです。

人類の過半を少し上回る人々は、「幻想の中でゲームをする」のを止める準備ができてなくて、目覚めを遅らせるほうを選んでいます。それらの人々は「幻想世界の人類」として、自ら選んだ道に従うでしょう。これは「悪い選択」ではなく、それが彼らには完全に適切だと思えるからです

絶えず思い起こすようにするべきことは、存在するものは愛だけで、他のすべては幻想だということです。誰も見捨てられることはなく、まして地獄に落とされるようなことはありません。全員が神の愛する子供たちで、いずれはワンネスへ帰還します。もちろん、それは既に起こっています。実のところ、その状態から皆さんが離れたことは決してないからです。したがって、あなたの愛する人たちが、スピリチュアルな世界に全く無関心で関与しようとしないように見えるとしても、また人間として体験している現世界とは「別の現実」が存在することに明白な認識がないように見えるとしても、心配しないことです。「根源つまり神」から切り離された人は一人もいません。「分離」は不可能だからです。ただ、何かの理由により現時点で、それに気づくことを選ばないか拒絶している人々がいるだけです。彼らも、神の愛の抱擁の中に、永遠に留まり続けます。そして彼らが準備できた時に、それは必ず起こりますが、彼らもまた独自の目覚め過程を経て、「一体である歓喜」へ帰還するのです。

本当に、この世界で噴出しているあらゆる抗争や混迷にもかかわらず全ては順調です。人間としての皆さんの体験が、痛みに満ちて強烈な苦難が生起することがあるとしても、それらは「非現実」だということを常に思い起こすようにしてください。どんな形にしろ、あなたが加害されたり地獄へ落されたりするようなことはありません。確かに、あなたの身体が激しい痛みや苦痛を体験することはあるでしょうが、身体は、あなたが宿ることを選んだ「一時的な乗り物」です。それが身体の役割なのです。しかし、あなた方それぞれが個人的に選んだ学び、つまりレッスンを学び終えた時が来れば、心からの感謝と共に身体を捨て去り、本格的に目覚めるのです。

永遠に神と一体であるためには、あなたは身体を持つ必要はありません。しかし身体を持っている間は、それに敬愛の情を持ち、賢く気遣い、それが与えてくれる喜びを楽しむのが分別というものでしょう。神は常に、あなたが幸福で楽しく、平和で充足していることだけを望んでいることを忘れないようにしましょう。あなたがそのような状態でない場合は、あなたは利己的になっており、つまり生命を危険にさらす可能性があることに焦点を当てており、好ましくない状態を引き寄せるのです。あなたが想うことが、あなたの現実になります。したがって何を想うかに注意を払い、あらゆる瞬間に、喜びに焦点を当てるようにしましょう。あなたは永遠に神と一体だから、喜びに満ちていないはずはなく、その状態が変わることは決してありません。

親愛なる皆さんの

サナンダ(ジーザス・クライスト)


(〔PC版はこちら〕)