この世界の幻想ゲームに参加せず平和的で楽観的に生きる―サナンダ

タイトルにある「この世界の幻想ゲーム」とは、創造主を始め高次元の存在たちから繰り返し伝えられているように、私たちの惑星地球で展開している、宇宙の真実から遊離した別世界的なドラマのことです。「幻想ゲーム」に没頭した状態では「新生地球」の住人になることができないので、一刻も早く人類の全員がそれに気づき方向転換することが要請されています。今回のメッセージでサナンダは、私たちが「幻想世界の論理」にはまって取り込んできたものを、逐一取り外しながら前進するための「生活の知恵」を、いつもながらの鋭い人間観察にもとづいて、丁寧にアドバイスしてくれています。

ちなみに、今回メッセージの核心は次ですが、人類社会の現状をこのメッセージに照らすと、「極めて深刻な問題」が提起されていることが分かります。

――皆さんが感知したり体験したりするもので「愛」以外のものは、完全に「非現実」です! ただし、あなたが「腐食性の思考」――例えば、正否の判断、非難、敵意、恨み、裏切り、嫉妬、憎悪など――を心に抱き、それに従って機会があれば行動する姿勢を持って「愛」を封じ込めていれば、あなたには、いまだに一見してリアルな現実の中にいるように思えるでしょう。


サナンダのメッセージ

人類の目覚めは急進展しています。しかし多くの方々の目には、世界的な抗争や混乱が強まっており、また悪化しており、世界的大破局の怖れがある危機的な状態に近づいているとさえ映っているでしょう。けれども、これが現実になることはあり得ず、人類は今にも真っ暗闇の深淵に落ちようとしているわけではありません。それは、皆さんのように光を持ち光を担う方々や光の戦士たちが届けているエネルギーの転換が非常に強力で、多くの人が避けられないと怖れている「大破局シナリオ」を回避する方向に人類を導く、途方もない変化を引き起こしているからです。

人類の全員が、全般的な目覚めを確かなものにするために、人類進化のこの時点に生まれてきています。それは「神の意思」であり集合としての人類の意思でもあるので、人類が神の定めに従って目覚めることを、何者も何事も妨げることはできません。確かに地球の皆さんは「幻想」を発明し構築しましたが、皆さんへの「神の愛」は極度に強いので、皆さんが「神からの分離」を体験する必要があると思い込まされて始めた惑星地球での「ゲーム」によって、永遠に加害され苦しめられることを決して許さないのです。

ご存知のように「現実」というものへの感覚は極めて確かなことのように見えるとしても、皆さんが深く巻き込まれている、痛みや苦難を伴う「幻想世界」は完全に架空のもので、まるで最初からなかったかのような、人類の集合的イマジネーションによる虚構です。それは、ひとえに皆さんの一人ひとりが、それを確かな現実だと信じることによって、リアルに見えるようにしていることだけに依存してきたものです。そして今や皆さんは、その思い込みを手放そうとしているので、その虚構が崩壊することは避けられないでしょう。

私たち精神世界の存在が、絶えず皆さんに思い起こさせているように、「実在するものは愛だけです!」皆さんが感知したり体験したりするもので「愛」以外のものは、完全に「非現実」です! ただし、あなたが「腐食性の思考」――例えば、正否の判断、非難、敵意、恨み、裏切り、嫉妬、憎悪など――を心に抱き、それに従って機会があれば行動する姿勢を持って「愛」を封じ込めていれば、あなたには、いまだに一見してリアルな現実の中にいるように思えるでしょう。しかしそれは、痛みや苦難が依然として「ゲームのルール」となっている完全に非現実の「幻想世界」で、そのような思考がピッタリはまって結果をもたらしているものです。

そこで皆さんは、このような「腐食性の思考」を、「許すこと」によって手放す必要があります。まずは自分自身を、次には誰であれ間違っているとか許せないとか感じて、ネガティブに判定してきた人たちを。あなたが他者の生きざまを見て放置できないと感じることは、ほとんどの場合、あなたが思い出さないようにしているか否定している、あなた自身の一つの側面に過ぎないので、それを「認識して許す」ことができるように、あなたに反映して見せているのです。皆さんの中で次のような「一瞬の閃き(ひらめき)」を体験したことのない方はほとんどいないでしょう――それは、誰かが何かをやっているのを見て「間違っている」と判定した次の瞬間に、それは自分もやりそうなこと、または前に同じことを自分もやったと、閃いたことです。皆さんはお互いに自分の鏡像なので、憤慨させられた他者のやり方には細心の注意を払い、それは差し出されたレッスンなのだと認識して、積極的に受け取りそこから学ぶように自らの心を開くようにしましょう。

あなたが、自分も他の人たちと同じような人間だから、間違いを起こすことは避けられないと自認できるようになれば、たとえ間違いを起こしてもそれを自ら認め、否定したり露見しないことを望んだりする替わりに、自分自身を許すことができるでしょう。最高に優秀で有能な人たちでさえ間違い起こすのだから、失敗しても自分を過小評価したりしないで、むしろ失敗に気づいたことを嬉しく思い、単にそれを訂正すればいいのです。もし訂正が間に合わなかった場合は、それによって被害を受けた人々に謝罪し、最善の償いをしましょう。失敗を隠して気づかれないことに希望を託したり、誰か他の人に責めを負わせたりしないで、それを率直に認めて正す人のほうが、遥かに好ましく思われるものです。

好ましい人物は常に自らの失敗を認め、その責任を完全にとるので、その誠実さと勇気を称賛されるのです。皆さんの誰もが、「愛」の具現化として生まれています。したがって、自らの「光」を明るく輝かせ、本質である「愛」そのものとなり、自分の生き様について完全に責任をとるようにしましょう。あなたがこれをやれば、つまり常に愛と誠実を持って正直に生きていれば、失敗することへの怖れが遥かに軽くなって、人生がずっとスムーズに流れるようになるでしょう。そして怖れが減れば、物事が遥かに鮮明に見えるようになるので、当然ながら失敗が少なくなるでしょう。あなたの本質である「愛」を生きれば、パニックに替えて平和を生きることが保証されるので、いつも焦っているような感覚は消えて、何事も都合よく片付くようになるでしょう。

皆さんがよくご存知のように、性急に事に当たると事故が起こりやすく、それはカップからコーヒーをこぼすようなことから、慌てて思慮の足りない決定をして戦争に突入することにまで及びます! あなたが、たとえ遅刻しそうな状態であっても、意識してスローダウンすれば、ストレスのレベルが下がり血圧も下がって、ほとんどの場合、実際には遅れないで済む結果となるでしょう。

そうはいっても、もしあなたが約束時刻に遅れることを常習としているなら、おそらく必要なことは、到着までにもっと時間を割くなどして、その課題に取組むことでしょう。よく見られるパターンは、一日にやることを沢山持っていてストレスを抱え込み、その約束時刻までに到底済ませられないような余計なことをその間に挟み込んだり、またはそのミーティングやイベントに参加することがそもそも乗り気でなく、出発を遅らせたり、簡単に予見できたはずの交通渋滞に巻き込まれたりするなどして、遅刻を「自分ではどうしようもない出来事」のせいにすることです。誰もが知っていることは、いつも遅れて来る人の「犠牲者症候群」です――「どうしようもなかったんだ!」という。

皆さんの全員が神の最愛の子供たちで、あらゆる瞬間に神の愛が注がれており、あなたがその状態を変える余地はありません。したがって、自分自身を過小評価したり一方的に判断をしたりするなどの、ネガティブな考えを抱くのを終わりにしましょう。それに替わって、自分たちは――自らの選択によって――能力が厳しく制限されている「幻想世界でゲームをしている」ことを自ら思い起こすだけにすることです。そして自分に対して、値打ちがない、気に入らない、または恥かしいとさえ思うときは――あなたに対して「あなたの父つまり神」がされるように――自分を許し受容れる、そのチャンスに過ぎないと知りましょう。自分自身を許せるようになれば、他者を許すことはずっと容易になるでしょう。何故なら、もはや彼らは、あなたの欠点を反映して見せる存在ではなくなるからです。そしてあなたは、日常生活を送るのが遥かに平和的で楽観的になることに気づくでしょう。

日常生活を平和的で楽観的に送ることは、あなたがこの瞬間に地球人を生きている理由の一部です。それというのも、あなたのエネルギー場は常に他者のそれと相互に作用しており、平和的で楽観的なエネルギー場は、人類の目覚めのプロセスに多大の貢献をするからです。あなたにコンタクトしてくる人のエネルギー場にあるストレスや懸念を、あなたのエネルギー場がカウンターバランスをとって鎮めるのです。

神が永遠の歓びを与えられたあなたの人生を、「愛」と「平和」をもって享受しましょう。

親愛なる皆さんの

サナンダ(ジーザス・クライスト)


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