今年の初めに創造主(神)より降ろされたメッセージに含まれる、表題の言葉とメッセージの内容に改めて強い印象を受けています。
このメッセージは次のように始まっており、「奇蹟」に関してはメッセージの結びで言及されています。
――親愛なる皆さん、
皆さんは、私から分かれて外に出て、永い旅を始めました。 そして自ら持つ神の意識を忘れてしまい、それから遠く離れた独自の体験をするようになりました。〔①:以下同〕
ここでの「自ら持つ神の意識」とは、「神の分身」として創られ神に準じる能力を与えられていたこと、そして「独自の体験」とは、「惑星地球の3次元世界」での体験に身を投じている中で、本来の自分を忘れてしまい現在に至ったことを指しています。
――その意義は、それまでは不可能だった体験に身を曝(さら)すことによって、新たな世界が創られ、新たな「創造」が行われるようにしたことです。
無限であることが宇宙の特質で、皆さんは、有限の体験を通じて宇宙を豊かにします。 そして、このマトリックス(つまりこの世界)は、そのために造られた構造です。
絶えず変化し新奇な創造が行われることが宇宙の存在意義で、それが神の意図でもあるので、そのために創られた「惑星地球という宇宙の実験場」へ、私たち(の魂)は自ら志願してやって来たのです。 「宇宙を豊かに」することへの貢献のために、そして自己の「魂の学び」のために。
――今では皆さんの多くの方々にとって、これらの体験を実践することが充分に行われ、使い尽されました。 皆さんの記憶が回復することによって、人生が劇的に変わる時がやって来たのです。
しかし、今や「充分に行われ、使い尽されました」というのは、当初「このマトリックス」に埋め込まれた「実験素材」は充分に体験され、「実験は事実上終了した」と判定されています。 私たちが持つ善悪の判断基準を地球の現状に照らせば、とても「実験」が有意義に「終了した」ようには思えませんが、「神(創造主)」の視点は違うのでしょう。 それどころか、私たち地球人類が(本気になって)行ってきたことは、このメッセージの後段でも触れられているように「幻想世界でのゲーム」だったので、そのための「実験場(いま見る惑星地球の3次元世界)」そのものも、「更地」にされる時が近いようです。 したがって、元々「神の分身として創られた」という私たちの「記憶を回復」し、「人生が劇的に変わる時」に備える必要があると言われています。
―― 一部の方々にとって、それは一瞬の悟りですが、他の方々にとっては、各人の洞察力に応じて段階的に、このマトリックスから持ち上げられる具合になります。
ここでは、上のような認識には「個人差」があるのが実情なので、それに応じた適切な「移行措置」が採られることを明言されています。
――必要とされたことは「このゲーム」の本質を見抜くことで、あなたはその明察を得ます。 忘却を生きる境遇を脱して、思い出すべきです!
ここに「このゲーム」が出てきます。 そして「忘却を生きる境遇」からの脱出、つまり「惑星地球という宇宙の実験場」へ身を投じたことを契機に、自分の本質や地球へやって来た本旨を忘れてしまった状態からの脱出については、次のパラグラフで説明されています。
――どうか、これを知ってください: この世界でいま起こっていることのすべてが、あなたが思い出すのに役立ちます。 それは、本当の自分は何者で、実際には何をするために地球へやって来たのかということで、そこに各自の独自性があります。 この大変動が根本的なものであればあるほど、自分の人生の意味を探ろうとする願望は強くなります。
この疑問に対する答の手掛かりを拾い上げた人は誰でも、本当の人生への扉が開き始め、光への道に入ることができるでしょう。
「この世界でいま起こっていることのすべて」とは、お気づきと思いますが、「現状の延長上には地球と人類の活路は開けていない」と思われる状況のことです。 それは、自然現象や政治・経済・社会など、あらゆる領域に及びます。 また「この大変動が根本的なもの」とは、「地上に根差す人類社会の運営」についての旧来の論理や方式やテクノロジーを総動員しても対処できない窮状を後にして、「新時代へ移行」が進んでいる全地球的な状況のことでしょう。
――あなた自身の完成によって、この地球での奉仕活動は完結します。それが、このところ起こっていることです。 自然の成り行きで「回復」が行われ、ほんの数か月前には未だ手の届かなかった意識の飛躍が起こって、人類の神性が明瞭に現れてきます。 「新たな人類」の広がりが「母なる地球」に恩恵をもたらし、人類は彼女の重荷ではなくなります。
「この地球での奉仕活動は完結します」は、前に出てきた「充分に行われ、使い尽されました」に対応しています。 「人類は彼女の重荷ではなくなります」――つまり人類がやってきたことは、在り来たりの手段では回復できないほどの「地球の重荷」になっているということです。
――これまで「舞台装置の背後」に隠されてきたものが、今や皆さんに明かされます。 良くも悪くも、それは明かされる必要があり、それによって各人が目覚めるか、または幻想の世界に留まり続けるかすることが出来るのです。
ここに「幻想の世界」が出てきます。つまり「造られた構造」である現在の「惑星地球」または「それと類似の世界」のことです。 「舞台装置」とは前出の「このマトリックス」のことで、そこでは「光とヤミの戦い」が中心軸になったことすら「造られた構造」で、人類の目覚めの為には「良くも悪くも、それは明かされる必要」があると言われています。 しかし「幻想の世界に留まり続ける」という選択もあるようです。現在の地球と似たような、別の「幻想の世界」つまり段階的に新世界へ移行させるための「臨時的ゲーム場」が用意されるのでしょうか。
――しかし、すでに目覚めている皆さんは、このレベルの人生体験を極めようとしています。つまり「創造」の中の次の高いレベルへ上昇するために、そこを離れようとしています。
「そこを離れようと」しているとは、「もう充分だ」という思い、つまり「汚濁(おじょく)と喧騒」にまみれた「このマトリックス」に、これ以上は付き合いたくないという意思のことでしょう。
これに続いて、「神への献身」が全てを左右することを次のように言われています。 その中では、「アセンション」という言葉も使われています。
〔本稿の(下)へ続く〕