本気で心を開けば愛なきものは全て剥れ落ちます―サナンダ

今回のメッセージでサナンダは、人類が一般に持つ傾向に対する鋭い観察にもとづいて、私たちが「この時代」を生き抜き所定の目標に到達するための基本スタンスを、懇切丁寧に示唆してくれています。例えば次のように。

 ――皆さんの全員が、愛の中で愛によって創られた神聖な存在です。ところが皆さんは、「信念喪失」を当然のこととして、自分自身から現われている「真実」から身を隠すのです。そのような姿勢の由来は、幾多の生涯で子供の頃、大人たちから強く勧められてきたことで、自己について、または自己の内部に、そもそも値打ちのあるものが存在することへ強い懸念を抱いていることです。

これが更に、恨みつらみや憎悪につながりますが、それらすべては怖れをベースに持つもので、更なる痛みや苦難から身を守ろうとする「防御の連環」を引き起こしています。

しかし、これらの防御は、あなたの内部にある痛みを閉じ込めるだけです! したがって私は、皆さんが心を開き受容れるよう、繰り返し説いているのです! 本気で心を開けば愛なきものは全て剥れ落ちます。そして愛が押し寄せてきてあなたを包み、あなたが取りすがっているかもしれない、怖れの最後の残滓を溶かしてしまうでしょう。愛はあなたの本質だから、それを選び、それが自分に入ってくることを受入れるなら、あなたの人生体験は劇的に良いほうへ変わるでしょう。


サナンダのメッセージ

人類の目覚めは引き続き加速していますが、それに不安を抱き、心を乱されさえする人々が少なくありません。世界全体として技術的な変革のペースは、この150年間に驚異的に上がり、指数曲線的なカーヴで増え続けています。これについてもまた、いつまで現状を続けられ、人々が適応できるだろうかと、多くの方が疑問を抱いています。様々な分野にそれぞれの専門家がいますが、大半の人は現代の技術がどのように機能するかについては、ほとんど理解していません。しかし「すべての人」が分かっているのは、もし電力供給網が崩壊すれば現代技術のほとんど全てが機能停止することで、これは非常に憂慮させられる考えです。

人類は、すべての「技術」が手作業で行われた暗黒時代に投げ返されるのだろうか? こうした不測の事態を、どうやって生き延びられるだろうか? このような形での「幻想」の崩壊は「技術的観点」では途方もない後退になるのだろうか? 気懸りな疑問は山ほどあるが、まっとうな答はほとんどない! 人類が抱える主要な問題――病気、戦争、貧困、文化的または宗教的な不協和など――によって生じる痛みや怖れや苦難などを、もし「愛」が解決できるとすれば、どのように可能になるのか?

「愛」は「すべての問題」を解決します、ピリオド。です! 多くの人はこれを疑問視し、こうしたことが果たして可能なのかと、容易には信じることができません。しかし愛だけが現実で、愛でないものは全て幻想で、非現実で、いずれ消え去ります。あなたが本気で愛に取り組めば、人生で何が起こっても対処できることが分かるでしょう。それによって直ちに病気や痛みや苦難が解消するわけではありませんが、それらに対処するのに最も強力な手立てが、愛によって得られます。あなたの人生に生起するこれらの問題は、あなたが人間として転生する前に自分自身のために計画した「学び」で、最も適切なタイミングでそれが表出し、そこから学んだ上で、それらの根本的な必要性を手放すことができるように設定したものなのです。

あなたの人生で偶然に起こることは何一つなく、明白な大混乱でさえ、すべては計画されたものです。あなたの目覚めの瞬間が近づくにつれ、このような「学び」が、それを学んだ上で浄化されるように、次々と生起しています。しかしあなたは、私たち精神界の全員からの絶大なサポートを受けることができます。あなたがその支援を求めさえすればですが。分離や別離というものは、かつて起こったことがありません。何故なら「源」からの、母なる父なる神からの分離は不可能で、「ワンネス」があるだけだからです。あなたにとって孤独は、決してありません。

あなたが孤独で、見捨てられ見失われて、サポートやガイダンスを求められる人が誰もいないと感じる時は、どうか自分の内部に、あなたと共に愛が宿っている個人的で神聖な内部の聖域へ入っていき、助けを求めてください。あなたから支援のお呼びがかかることを、私たちは切望しています。しかし支援は、それを得ようと努め求めることが必要で、その上で静かにして聴くようにしなければなりません。

よくあるケースは、人々が、支援を求めようと私たちに呼びかけると、彼らのエゴがアドバイスを提示しようと殺到して、肝心のことを聴こうとする注意を逸らしてしまうことです。そしてエゴが提示するものは、あなたが他者に対して使う手口で、あなたは正しく他者が間違っているか間違っていたことを証明するものです。それによってあなたは、自己正当性や自己中心的な感触を得るでしょうが、もしそれを表に出すと、関係する他者を攻撃し、お互いを隔てている断絶を深めることになります。

愛は、これまで何度も聞かされているでしょうが、限りなく強力でありながら、限りなく優しいものです。それは水の流れのように――ソフトで滑らかで極めて持続性が高く――決して止まらず流れ続け、進路にある全ての障害物を押し流し溶解させます。「水は究極の溶剤」と正当に説明されてきたように、愛と同様に、その限りなく優しく滑らかに磨く効果に逆らうことのできるものは何処にもありません。

人類は「愛へ帰郷する」ように呼びかけられています。愛は皆さんの本質ですが、あなた方はそこから身を隠し、このように装っているのです。――愛は簡単には得られないもの、したがって非現実だと、または「人の在るがままを無条件に完全に受容れる愛」というものに、自分は値しないと。しかし愛は、何一つ求めようとせず、常に、すべてを受け入れます。課金や個人に対する評価は一切なく、無償でそれ自体を完全に、皆さんの全員に、つまり神が創造された全てのものに対して、絶えず止まることなく与え続けます。これまで何度も言われてきたように、あなたが為すべきことは、愛に対して心を開き、それが入ってくるのを許すことだけです。

多くの方が、惑星地球での幾多の生涯の中で、ひどく傷つけられ虐待されてきたので、心を開くことを怖れています。さらに虐待され裏切られることを怖れるのです。しかし私が言っているのは、あなたの内部に愛は常に在り、その事実が受け入れられるのを待っているだけ、ということです。そして絶対的に必要なのは、あなた自身の完全な「自己受容」だということです! 皆さんの全員が、愛の中で愛によって創られた神聖な存在です。ところが皆さんは、「信念喪失」を当然のこととして、自分自身から現われている「真実」から身を隠すのです。そのような姿勢の由来は、幾多の生涯で子供の頃、大人たちから強く勧められてきたことで、自己について、または自己の内部に、そもそも値打ちのあるものが存在することへ強い懸念を抱いていることです。これが更に、恨みつらみや憎悪につながりますが、それらすべては怖れをベースに持つもので、更なる痛みや苦難から身を守ろうとする「防御の連環」を引き起こしています。

しかし、これらの防御は、あなたの内部にある痛みを閉じ込めるだけです! したがって私は、皆さんが心を開き受容れるよう、繰り返し説いているのです! 本気で心を開けば愛なきものは全て剥れ落ちます。そして愛が押し寄せてきてあなたを包み、あなたが取りすがっているかもしれない、怖れの最後の残滓を溶かしてしまうでしょう。愛はあなたの本質だから、それを選び、それが自分に入ってくることを受入れるなら、あなたの人生体験は劇的に良いほうへ変わるでしょう。皆さんの誰もが、本当に愛にあふれた人に会ったり話に聞いたりしたことがあるでしょう。そういう人は「常に」平和で、交流する全ての人に「愛と平和」だけを投げかけます、相手が何を差し出すかに関係なく。この姿勢は、たとえ愛のない人々と接触しても、常に彼らの敵意を和らげるのです。

まことに愛は、あらゆる課題への、つまり全ての問題に対する、皆さんが逢着する全ての状況に対する回答です。それでも皆さんは、自分を「怖れ」に統治させようとするのでしょうか。皆さんは「もし~だったらどうなるか」という質問を、絶えることなく頭の中で巡らせながら生きています。そのように生きている中で、不快な、または痛みを感じる出来事が起こると、ますます、この延々と続く質問の重要性や正当性への確信を強めるのです。しかし、あなたの焦点をどこに当てるかは、あなたの人生に出来事や状況をもたらす、重大で決定的な要素です。往々にして、自分はポジティブなことだけに焦点を当てているつもりだと思われるようですが、あなたは強烈な疑いや怖れを根本に持っていて――「ご機嫌いかが?」に対する「絶好調です」――などを、否定するか隠そうとするので、あなたが怖れたり懸念したりすることが実際に起こることが多いのです。するとあなたは、「そうなると分かっていたんだ」と応答します。結局のところ、あなたは(自分で)それを起こしたので、あなたは「正しかった」のです。

皆さんの日々の生活に対して効果的な妨害工作を行う、そのような、自分に価値がないとか受容れられないとかの、深い思いを認識して手放すようにしましょう。その上で、愛に対して心を開くことを意図し、それがあなたを通して内部へ流れ込み、自分自身や関わる人々を癒すことを受容れましょう。繰り返すようですが、「あなたの本質は愛」です。愛から身を隠す、つまり自分自身から身を隠すのではなく、それを認め受容れるようにすれば、人生は遥かにスムーズに有益に流れるようになるでしょう。あなたと神が意図される通りに。

疑いは怖れにつながり、怖れは愛への自覚を閉鎖します。また怖れは防御を、時には巨大なものさえ築きますが、あなたには無用のものです。あなたが必要でないと「決定」さえすれば。したがって、そのように決定しましょう。そして、ご存知のように、常に神によって守られていることを忘れずに、あなたを愛が導くことを予期しましょう。そうすれば、その通りになるでしょう。

親愛なる皆さんの

サナンダ(ジーザス・クライスト)


【解説】小松)

このメッセージはイギリス生まれのアメリカ人ジョン(John Smallman)が受けたもので、原文は〔こちら〕にあります。

以下では、今回メッセージの次の箇所について解説します。

 ――「愛」は「すべての問題」を解決します、ピリオド。です! 多くの人はこれを疑問視し、こうしたことが果たして可能なのかと、容易には信じることができません。しかし愛だけが現実で、愛でないものは全て幻想で、非現実で、いずれ消え去ります。

 ――人類は「愛へ帰郷する」ように呼びかけられています。

上の2つの引用は相互に関連していますが、これを理解するには、「波動レベルの違い」を念頭に置くといいでしょう。地球の物理学でもすでに解明しているように、宇宙のすべては(固体や液体や気体などの違いに関係なく)「波動」で構成されています。

そこで、上の「愛へ帰郷する」は、「大元へ帰郷する」または「神へ帰郷する」と読み替えても同じことです。

神は愛なり」と言われるように、そこは「最高の波動レベル」で振動しています。つまり「愛のエネルギー」も、それと同じなので、地球の三次元世界では想像もつかないことが可能になるのでしょう。

また「愛だけが現実で、愛でないものは全て幻想で、非現実で、いずれ消え去ります」の真意については、次を参考にされるといいでしょう。

この世界の幻想ゲームに参加せず平和的で楽観的に生きる―サナンダ

みんなで支えてきた「幻想ゲーム」を卒業する時―サナンダ

「地球の皆さんは幻想世界でゲームを演じています」と言われるが・・

ちなみに「波動レベルの違い」について理解を深める一助として、次を参考にしてください。

 ――「私たちが大元のワンネスへと融合していけばいくほど、地球上の生活を支配している二元性の対立によって影響を受けることがなくなっていく。だから、私たちが、善と悪のどちらを選ぶかと迫られることも少なくなっていく。こうして、私たちは最終的には自由意志に対する必要性を通り越して進化することになる。なぜなら、私たちのすべての思考、行動、選択が神の意思になるからなの。私たちはワンネスの本質的な部分になるから、他のやり方で行動したいという欲求がなくなるわけ。実際、それは動物界の本能的な感覚に戻るのとよく似ているけど、違うのは波動レベルがずっと高いということね。私たちの意志は、必然的に神の意思で、私たちの行動は神の行動になるから、それはいつでも全体の利益のためのものよ。私たちはもはや、すべての源から分離してはいないし、むしろ本能的に、また本質的に神の意識と同調しているの」(アセンションものがたり(上)第9章)

 なお、その他の箇所については、二度、三度と繰り返して読むにつれ、言われていることがクリアになってくるでしょう。

そしてサナンダが次のように言われるように、高次元の存在たちから絶大なサポートを受けることができます。

 ――あなたの人生で偶然に起こることは何一つなく、明白な大混乱でさえ、すべては計画されたものです。

あなたの目覚めの瞬間が近づくにつれ、このような「学び」が、それを学んだ上で浄化されるように、次々と生起しています。

しかしあなたは、私たち精神界の全員からの絶大なサポートを受けることができます。あなたがその支援を求めさえすればですが。

 ちなみに創造主は、ご記憶かと思いますが、既に次のように言われています。

 ――人生に神を持ち込む意味は、あらゆる瞬間に私が存在することによって新たな洞察が助長され、有害な影響力が手放されることです。

 ――あなたのそばに神を持ち、あなたの人生に神を持てば、あらゆることが可能になります。人がとても不可能と考えることでさえも。私の保護は絶対的なので、あなた自身を完全に私に委ねることです。新世界への扉―創造主

(〔PC版はこちら〕)